先日また「「若者の貧困が深刻化している」と聞いて、あなたはどう感じますか?」と問いかける記事(https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20191008-00013740-toushin-bus_all)を目にしましたが、その中で女性が「隠れ貧困」に陥る原因の分析が少しズレていたようで、叩かれていました。
もしかしたら自分も間違った元記事に乗せられて「相対的貧困」が分不相応の贅沢によって発生するものとか、とらえ方を間違えていたかもしれないので少し反省です。
「隠れ」?
冒頭の記事では、年収が122万円以上ある一見すると貧困状態にあるとはわかりにくい「相対的貧困」状態にある女子についても触れられていますが、どうやら彼女たちが貧困状態にある理由として挙げられているものが、的外れのため、コメント欄トップで厳しく叩かれています。
記事によると、彼女たちが隠れ貧困に陥る主な理由は「支出が多すぎること」。具体的には例えば、毎回高額のランチを楽しんでいたり、頻繁に女子会などに参加、クレジットカードで買い物しまくり、習い事にお金を使いすぎる、とあり、身の丈に合っていないお金の使い方をしたから貧困になったと言いますが、なんだかしっくりこない部分があります。
そもそも彼女たちの年収はそれほど高くはないので、生活がギリギリになりそうなのはわりと簡単に自分たちでも分かりやすい状態にあります。そういう状況の中にあって本当にそのような贅沢をしたりするものでしょうか?
おそらくその逆で普段からなるべくお金を無駄遣いしないように努めているはずです。なので、絶対的貧困も相対的貧困も、無駄遣いによって陥るものではなく、そもそもの稼ぎが小さいからこそ起こるもののような気がするのですが…。
先日自分で隠れ貧困について書いていて、この点を間違っていたような気がします。
「相対的貧困」の原因をこの記事通りにとってしまうと、彼女たちの自己責任ということになってしまいますが、そうではありません。自分が見た限りでは、隠れ貧困女子といわれる人たちは、支出を抑えて堅実にやっていて、それでも生活が苦しいという人たちです。
貧困を抜け出すべく収入を増やす努力が足りない、という意味で自己責任とかいうのであればまだわかりますが(それもまたキツい気がしますが)、贅沢をした結果と言ってしまうと誤解を招きます。
どう打開するか
何か解決策を提示できればと思うのですが、既に相対的貧困レベルにあるとなると、投資をしてお金に働いてもらうにしても種銭の用意が難しいですが、策はあります(⇒こちらの記事を参照)。
また、並行して資格取得などの勉強をして収入アップを目指すのも有効です。新たにスキルを身につけて資格を取得すれば就ける職業の幅も広がり収入も少し上がるかもしれません。その増収分を投資に回せば「お金に働いてもらう」を加速させることもできます。
最終的にいくつかの収入源を持つことができれば、「隠れ貧困」を抜け出て、生活不安の大部分を消すことができます。そのためには数単位での忍耐が必要ですが、それは必ず力になってくれると思います。