最近、フリーランスという言葉を耳にしませんか?
そう。今、会社や団体などに所属せず、仕事に応じて自由に契約する人のことを
「フリーランス」と言います。
おもにライターやカメラマン、デザイナー、プログラマーなどの職種において、個人で仕事をしている人のことを指すことが多く、自分の才覚などで仕事をしている人を言います。
フリーランスは企業に雇用されていないので、「労働基準法」などの労働法規が適用されないため、「最低賃金」「労働時間」「休日」「有給休暇」「労働災害での補償」など、会社に勤める人を保護する規定からは対象外となります。
つまり、独立した事業主として、多くを自己責任で進めなければなりません。
さまざまな企業から信用されて、続々と仕事が舞い込めば、大きく稼ぐこともできますが、働き過ぎて体調やメンタルを壊してしまうおそれと隣り合わせになります。
また、企業などからの依頼は一般の会社員が受ける業務命令とは違って「断ることもできる」ため、働き過ぎを誰かのせいにすることもできません。
しかし、何の保護もないわけではありません。
フリーランスは労働法規の適用外である代わりに、「下請代金支払遅延等防止法(下請法)」の適用によって保護される場合があります。
これは、依頼主である企業との力関係次第で、さまざまな負担を強いられることが多いためです。
また、毎月の給料が会社員とくらべて、案件の有無や契約の内容、支払いについての取り決めなどで報酬を受け取るタイミングがばらつくことがあり、収入が不安定となりやすい点が特徴として挙げられます。
フリーランスは引き受ける案件を自分の意志で選ぶ権利があります。また、会社員で転職するとなると一大事ですが、フリーランスは比較的案件を選びやすいので、自らのキャリア形成をコントロールしやすくなるのもポイントです。
そのほか、定年という概念もないため、能力さえあればシニアになっても活躍できる・稼いでいけるという点も見逃せません。
最後に、具体的なイメージをしやすくするための参考として、フリーランスの様々な職種例と職種別年収を以下にご紹介します。
フリーランスの職種割合
職種 | 割合 |
デザイナー | 20.7% |
システムコンサルタント、ソフトウェア作成者 | 17.7% |
著述家※1 | 12.1% |
翻訳家 | 8.1% |
建築技術者、土木・測量技術者 | 7.1% |
記者、編集者 | 6.1% |
個人教師※2 | 5.0% |
マンガ家、アニメーター、イラストレーターなど | 4.4% |
経営コンサルタント | 4.4% |
写真家、映像撮影者 | 3.5% |
音楽家、舞踏家、俳優、演出家、演芸家 | 3.1% |
その他 | 7.9% |
※1 : 小説家、脚本家、評論家、コピーライターなど
※2 : 音楽、舞踊、スポーツ、学習指導、茶道・生花・書道など
参考資料:「2016年版小規模企業白書」(https://www.chusho.meti.go.jp/pamflet/hakusyo/)
目紛しく変わる時代に…
「フリーランス」という
自身の可能性を広げられる働き方も
悪くはないかもしれませんね。