すべてタダでもらっておいて文句を言うべきではありませんが、継いだものの中には、どう使えばいいのか分からないのも含まれていました。それが、この猿島郡(今の坂東市の一部)と武石村(今の上田市の一部)の土地です。
武石村にある土地は、しなの鉄道で上田駅まで出て、そこから車で約50分で、猿島郡にある土地は、東京からバスで約1時間50分(東京駅八重洲南口⇒岩井局前)と、どちらもかなり遠く、行った先にも何があるのか全く分かりませんでした。
まずは坂東市について調べ、市のPR動画を見ますと、町の中心はきれいに近代化・整備されています。大きなショッピングセンターなどもあり、生活は結構便利そうですね。もともと将門ゆかりの地だそうで、毎年11月には将門まつりが開かれ、2017年には生誕1,111年祭などの催しもあったようです。
かわって武石村ですが、こちらについても調べて見ると、自然が豊かで、とてものどかです。祖父が購入したのは四十数年前と聞きますが、土地の周辺にはいくつかスキー場があるらしく、おそらくそのスキー客を見込んで何かを建てようとしていたのかもしれません。
現在の様子を知るため、測量会社さんに調査を依頼したところ
武石村の土地については、木が生え伸び放題の状態になっていました。周辺もログハウスのようなものが数件建てられている程度で、他の購入者もほとんど放置している様子です。スキー客もそれほど多くは無いようですので、この土地についてはどうにもこうにも活用方法が思いつかず、まずは木々を伐採してもらい、現在は買い手が付くまで測量会社さんに預かってもらっている状況です。キャンプ場からのアクセスが良ければ、コテージなど置くのもありなのかもしれません。
猿島郡の土地は、広大な空き地の中にあるようで、周りにはとにかく何もないようです。町中はそれなりの機能が整っているので、例えばここで太陽光とかやったら怒られるかな。太陽光の場合は今後の買取保証の動きに注意が必要ですが、300坪近くもあるので、100坪用もしくは200坪用などを設置したりしてなんとかこの遊休地を使いたいところではあります。
(すぐにでも使える状態にあるとのこと)
祖父がこれらの土地を買ったのはバブル期に入る手前くらいでしたが、そのときはまだ日本経済の右肩上がりに終わりが来るとはだれも知り得なかったのでしょう。使う前に廃れてしまったものを見ると、なにか悲しいものを感じます。
ただ一方で、投資するなら回収を確実なものにしないといけないので、せっかくの土地を何とかしたいところではありますが、これらの土地の活用は慎重に考える必要がありそうです。