この小さな庭でも、生き物たちの生態系のようなものが見られます。
先日載せた焼き付いたコケの個所は、乾ききって死んでしまった可能用にも見えますが、 数日間何時間かおきに水やりをしただけで、ここまで緑が再生しました。 ほかの渇きがひどい部分も集中的に水やりをすると、酷暑でもコケは再生するようです。 庭は手入れをすればするほど、それに応えてくれるようです。
一生懸命ケアしてやると、植物でだけでなく、鳥や虫たちも涼める緑と水分を求めてやってきます。 虫だけでもこの季節には毎日十種類ほど見かけるのですが、それぞれ名前がわかりません。
こちらも先日載せたカナブンの死骸ですが、あれから数日経ったので、肉がすべてアリたちによって解体されて、 今は中が完全に空洞になった状態で、固い甲殻の部分だけが残されています。
この日は雨の後に日が差したので、アリたちも巣から大勢出てきています。
見るとそれぞれ白いタマゴ(?)を運んでいるようですが、 昨日は前述のコガネムシの死骸を解体し肉を少しずつ運んでいました。
さすがにここに載せるのはきついかと思いメディアのvaultには入れていませんが、 この庭ではそのほかカブトムシの幼虫や青虫などがよくアリの大群に襲われて食われていたりもします。
足がいっぱいついたムシはあまり得意ではありませんが、どうしても見たくないと思ったら、 しばらく放置しておけば、アリたちが何とかしてくれるので直接触れて処理する必要がなくて助かる部分もあります。
家の基礎周辺には防鼠・防蟻処理はしてあるので、これだけの数が庭にいても家に侵入される心配はありません。
一見するとこの庭の最強種族はアリのようにも見えるのですが、もともとここはそれほど広い庭ではありません。 彼らを捕食する生き物はいないようですが、数があまりにも増えすぎたら他の巣穴のアリと共食いを始めるので、 この庭全体のアリの数は自然に調整されているようです。そのアリの死骸も数時間後には無くなっているので、こんな小さな庭でも食物連鎖は起きているようです。
ここではアブラムシやダンゴムシやらミミズやら蜂やら何でも湧いて出てきますが、 あまり強いものを使うと植物にも影響が出そうなので全てに対処しうる有効な手立てが思いつきません。
ちと原始的な方法ではありますが、結局のところこの生態系を保つ一番の策は自分が頻繁に庭に出て、 かれらの前に姿を見せること、そしてなるべく雑草はこまめに処理して隠れる場所を少なくすることくらいしかなさそうです。
何か一つを徹底して処理してしまうと害虫のパワーバランスが変わって対処しにくくなることもあり得るので、 やりすぎないように注意が必要になりそうです。
まあネズミだけは徹底して駆除しないと家に入られる可能性もなくはないですし、外からやって来てここに元々住んでいたカエル族を滅ぼした罪があるので、これだけは手を緩めず徹底してやる必要がありそうです。