最近特に「雇われ仕事への100%依存を早く卒業して、リスクを取って投資をして稼いで生きる側に回ろう」系の動画を目にすることが多いと感じます。中にはおそらく投資に関してはニワカなのか、短期の売却益狙いの投機のことを、投資として紹介してしまう方もいたりします。こういった間違いはあるにしても、働くよりも投資のほうが効率がいいのは事実なので、少しずつ投資を始めていくのが良いと思います。
働くより投資をするほうが効率はいい
相続で得たスタートなので偉そうなことは言えませんが、配信者たちがいう「働くよりも、投資をして効率よく稼ごう」を実践してみると、その正しさはよく分かります。例えば、家賃・配当・広告料といった収入は、その収入源をもつオーナーの状態や事情とはあまり関係なく、だいたい事前に決められた額/利率で入ってきます。しかも投資に掛かる時間は、労働時間よりも短くて済みます。
たまに家賃減額・減配・条件変更があったり、メンテやリバランスも必要ですが、経済の動向など外的な要因に大きく振り回されることもなく、わりと安定した状態で生きることが可能です。
例えばインフレ下では、少し遅れて物価上昇率に合わせた家賃・配当・広告料等が得られます。デフレ下では、それぞれの資産から得られる収入も減ってしまいますが、資産自体の価格も下がるので、そのときは安くなった資産を買って、収入源の数自体を増やす絶好の機会と言えます。
労働に関して言えば、「固定費を抑えろ」の圧力は常に強いのでインフレでも給料はそれほど上げてもらえず、デフレ下では給料がただ下がるだけのような気がします。しかも、不景気の時にはすぐ整理されてしまいます。
頭脳・知識労働から無くなっていきそうで、残るのは肉体労働?
投資などしなくても働けばそれなりに生きられるというのも確かに間違いではありませんが、ただしその「働けば」の内容が、年々キツいものになっていくでしょう。
例えば、長い時間をかけて勉強して資格を取得して就く知識系やホワイトカラーのお仕事は、AIの発達で段々と人の手から離れていっています。経営者としては、人間を雇うよりも、休みもせず・病気にもなりにくい機械に任せたほうが効率が良くて安上がりなので、出資者たちの「固定費を削ってもっと利益を出せ」に応えるためにも、今後も導入を加速させるしかなさそうです。
その結果、以前は通用していた「いっぱいお勉強して、いいお仕事について、いいお給料をもらう」の図式が崩れてしまっています。
一方で肉体労働系のお仕事は、物理的な動きを機械化するにはコストが掛かり過ぎるようで、しばらくはまだ人間がこなす機会が残りそうです。ただし肉体労働の中でも単純作業の場合は、機械化されやすいため、それも持っていかれてしまいます。
このように、働いて高給を得ることは難しくなっているので、働くことで幸せになることを目指すのは難しそうに見えます。
ではどうすれば?
働くだけでは幸せになれないのであれば、働きながら少しずつ投資し始めればいいのです。
どの分野から始めてもよいのですが、不動産の購入には本当は1,000万円程度あった方が投資対象に選べる収益物件の幅が大きく広がって始めやすくなります。いきなりこの額を用意するには難しいですから、まずは高配当株などの株式を買い続けて、先に株式への投資を学びつつ、目標額に到達するまで配当と売却益を積み上げるのがよいかもしれません。この数年という時間の中で、空いている時間を有効利用してweb制作などに充てて、デジタルな資産を作るのもありだと思います。
年単位と聞くと随分長いように思えるかもしれませんが、忙しくしていると結構あっという間だったりもします。この最初の数年間で作った資産から稼ぎが入るようになると、人生も考えも大きく変わり、何より気持ち的にも楽になるので、少しずつでよいので進めてみてください。
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