賃貸用物件の部屋のリフォームに、一体どれくらいの金額を費やすのが妥当なのか、悩むときもあります。今回は、一部屋に金額を掛け過ぎて、部屋は見違えるほどきれいになったものの、修繕費回収に2年も掛かってしまった失敗例をご紹介します。
今治に持つこちらのアパートの部屋ですが、前入居者さんの退去後に部屋を確認したところ、設備もかなり古くなり、自分が部屋を探していても。わざわざここを選ぶだろうか・休みの日に長い時間を過ごす気にはなれるだろうかというと疑問に思いました。
ここは町の中心から車で約15分ほど離れていて、最寄りのコンビニも7~8分歩いた先にあります。当時まだ前の管理会社さんに預かってもらっていたこともあり、入居者募集に度々苦労していましたから、わざわざここまで遠い物件に入居してもらうには、部屋自体の競争力を高めないと難しいだろうと感じていました。
総額100万円掛けた
そのため今回はある意味実験的に思い切って、キッチンを交換、照明をより明るめのLEDに変えて、洗面台も新調して、トイレにはウォシュレットを付け、テレビドアホンを取り付け、靴箱を新設し…と色々導入して、入居者さんの受けを試してみることにしました。
まず、キッチンについては、いったん古い流しや食器棚等すべてを取り払い、新たにシステムキッチンを入れ込みました。壁の色に合わせてキッチンパネルも白に変えています。金属色丸出しの古臭さが無くなり、全体的に明るめの印象です。
照明もキッチン周りだけ重点的にLEDのものに変えました。それぞれは小さめながらも非常に強い光を放つため、部屋全体が明るくなりました。全ての部屋をLEDに変えるには、さらに数万円ずつ掛かるため、次回の入退去のタイミングにでもに回します。
床はもともとフローリングにしていましたが、毎回クリーニングを入れても深めについてしまった傷が目立つため、薄い色の木目調のクッションフロアに変えました。クッションフロアの張替えは安価で済みます。壁紙と色を近くしたことで、部屋全体が少し広く見えます。
ここ以外のアパート同様、トイレにはウォシュレットを取り付けて、ついでに壁紙も明るめの色のクロスに張替ました。トイレにウォシュレットを付けるだけでも、部屋が選ばれる確率は上がります。数万円で簡単にすぐに導入できるので、おススメです。
ここまで全て合わせて、約100万円掛かっています。
やり過ぎ
地方の町にはその地域の相場というものがあるので、これだけ掛かったからといって家賃を増額できるわけではありません。結局、このリフォーム代の回収には2年近く掛かってしまいました。その後、別の部屋で退去が発生した際には、原状回復の工事を施しただけで他には何もリフォームしなくてもすぐに入居が決まってしまったので、この部屋には明らかに金額を掛け過ぎています。
現在入居3年目となる入居者さんはこの部屋を気に入ってくれていて、お子さんが大きくなるまで今後も数年間は住み続けてくれそうですが、このおゆに長く住んでくれることはたまたまであって、普通は4年くらいの周期で入居者入れ替わりが発生するため、あまり注ぎ込み過ぎず、投資効率はしっかり考えて行かないといけないですね。