ガーデニングはもともとの趣味の一つではありますが、昨年あたりから、大事にしているコケを踏み荒らしに来るドブネズミが増えたため、駆除業者さんにも協力してもらいながら、個体数をコントロールしています。最近は駆除の成果を確認するのも趣味になりつつあります。
ここ最近になって彼らが来るようになった理由としては、近くで中規模の古いマンションや戸建ての取り壊しが相次ぎ、周囲の民家にドブネズミたちが一気に避難・拡散したことが考えられます。
念のため家の中も調べたところ、防鼠処理が効いているため、幸い、家屋内には全く入り込んだ形跡は見られなかったのですが、庭など敷地内には、周囲から入り込んで、時々巣穴を空けたり庭の木の根っこ周辺を掘り荒らしたりしています。
ドブネズミという種類はほぼ一年中通して活動し、あまり冬眠はしないようです。寒い2~3月でも食欲は相変わらず旺盛なようで、殺鼠剤を詰めたエサ箱のそれぞれの設置箇所を認すると、夏場と全く同じようにエサを完食している所が幾つかあること分かります。
本来は、冬は気温が低いため、死んだネズミの腐敗は遅く、死骸に群がる虫も比較的少なく、異臭の広がりも夏ほど酷くはないため、駆除を進めるには適した季節です。冬季に少しでも撃退しておけば、春の繁殖期に新たに増える個体数を減らすことができます。寒い冬場の作業を自分でするのがつらい場合、駆除専門業者さんにお任せして手際よく済ませてもらうというのも一つの手です。
できれば夏場は死骸の腐敗が早くて管理も難しいため、忌避剤で撃退して敷地から遠ざけるにとどめ、比較的涼しい時期に駆除を進めるのが有効、だそうです。ですが、個体数があまりに多い場合は、庭への害も大きいため、「駆除」優先でもいいかもしれません。
先日、敷地内で捕獲したドブネズミの大きさは体長約21㎝(尻尾がそれよりやや短い程度)、249gと大きさからすると一応は成獣でした。都会に生息するドブネズミは年々巨大化しているようで、別の種族であるクマネズミも殺鼠剤に対する耐性を持ち始めたりして、駆除が年々難しくなっているそうです。
地下鉄の駅などでもよくネズミを見かけますが、彼らがよく出現するあたりでは、おそらく彼らに噛まれたのか、電線が時々バチバチと青白い光を放ちます。民家で同じようなことが起きたら大変で、漏電は火事の原因にもなり得るため、すぐに対処する必要があります。
うちの庭にも門灯を3か所設置してあり、電線を地下に通していますので、 漏電しないように、ネズミの巣穴を見つけたら、石とコンクリートボンドを流し込む等してすぐに対処しています。
(隣家との境界付近に鼠穴を掘って、ここから出入りしていた)
駆除は長期で実施する必要あり
駆除を始めてから8か月目となりますが、暑くなった割には、巣箱の中のエサの消費量が減ってきているため、やってくるドブネズミの個体数は確実に減っているようです。
本当は死んだ個体を見つけて、駆除した感を味わいたかったのですが、残念ながら、この一匹以来は死骸を発見できず、業者さんがいうには、ここで毒エサを食べた個体は、おそらくもともと隣家の敷地に巣食っており、そこに帰って死んでいるのではないかとのことでした。
通常は家の中にさえ入ってこなければ、庭に出没するネズミは見て見ぬふりをするケースが多いとのことなので、隣接する家の方々は、自分の敷地に巣穴を作られても放置しているのでしょう。
本来は隣家も同じタイミングで駆除しなければ、周囲全体の個体数はなかなか減らせないのですが、「ここに来たらなぜか死ぬ」(同族が死ぬことにはある程度は警戒感を持つらしく)が浸透すれば、訪問者も減ってくれるとのことなので、彼らにこの庭は危険という認識が浸透するまでしばらくは、駆除は根気よく続ける必要がありそうです。もし乾いた死骸を発見できたら、魚拓ならぬ鼠拓を一度とってみたいところです。