毎年6月くらいからこの庭には、勝手に毒キノコが数種類生えてきます。これらの毒(おそらく)キノコは食べると危険なのはもちろんのこと、ただ生えているだけでも木々に悪影響を及ぼすので、早めに除去する必要があります。
キノコの発生時期と原因:
梅雨は庭の木々やコケの成長に重要ですが、この時期に発生する湿気によって、いくつかの種類のキノコも生えてきます。また、夏の暑さが落ち着く9月後半から秋にかけて、もういちど発生することがあります。キノコ類はとにかく湿気を好むようで、乾燥した真冬などには全く見られず、夏の猛暑も温度が高すぎるため出てはこれないようです。
この庭では、コケを育てるために、雨が降らない日には毎日夕方に水を撒いているので、それも発生原因になっているかもしれません。
キノコによる害:
ここ数年で木が徐々に弱って枯れるということが2,3回起こりました。それほど小さな木ではなく、ツツジなどのある程度の大きさのある木ですが、花が咲くはずの季節になっても、葉が枯れたままで全く生え変わらずに、結局ただ木の全体が枯れてしまうという現象です。
いつも剪定やケアをお願いしている植木屋さんに診てもらったところ、どうやらキノコの菌糸が木の中枢に回ってしまい、枯らせてしまったようです。そうなると、他の木に移る前に処分するしかないので、可哀相ですが菌糸に汚染されたツツジなど一部の木は、切り倒すことになりました。
切り倒した後、中心部分を踏んでみると非常に柔らかく、菌糸にやられた木はこのように、中身がカスカスになってしまうようです。
(幹の部分が菌糸の影響で中がグズグズで軟らかい)
キノコの処理:
キノコの除去には、殺菌剤の使用や土壌の入れ替えが有効なようです。
殺菌剤とキノコの発生自体を抑えられるようですが、これらの薬剤を使う場合にひとつ留意すべき点は、殺菌剤は予防的に使うものであって、梅雨前や秋の雨シーズン前に散布しておくもののようです。種類によっては、散布しても芝を傷めないようなので、上手く量を調節すれば、芝上や周辺に生えるキノコはなくせるかもしれません。結構キツそうではあるので、コケにはあまり使用しない方が良さそうです。
殺菌剤でもキノコを除去しきれない場合は、土壌入れ替えしかないようです。幸い、この庭ではまだ芝の上にはほとんどキノコが生えてこないですが、もし大量に生えたりでもしたら、芝はいったん諦めて、土を全部掘り返し、新たに芝を張り直す作業が必要になりそうです。
こまめに取るのが大事
キノコの多くはそれ自体はそのまま放置しても生き物には特に害はないようなのですが、キノコの菌糸自体は大事にしている木々に伝染し、徐々に蝕んでいくので、見つけ次第こまめに引っこ抜く・ガリガリそぎ落とす等して除去してしまうことをおすすめします。