千葉のアパート前には、10年ほど前から清涼飲料水の自販機を置いています。少しは儲かるかと思い始めてみましたが、毎月かなりの電気代が掛かるため、結局のところ、±0か少し赤字にしかなりませんでした。
ここに自販機を置くことになったきっかけは、管理会社さんのオフィス前に幾つか自販機が設置されていたのを見たことでした。自分のアパートでも空きスペースを有効利用できないかと考えて、コイン乾燥機を置くよりもハードルが低そうに見えた自販機の導入を試してみることにしました。
毎回このアパートの視察時には、周囲の物件確認のために広範囲を歩いて回っているため、周囲200~300メートル内には自販機が全くないことは事前に確認していました。また、このアパートから最寄りのコンビニへは800メートル近く離れていることもあったので、設置しておけばそこそこ稼いでくれるだろう程度に、当時は正直かなり安易に考えていました。
始めるにあたってのハードルも低く、費用も掛からない
今まで物販をやった経験はないので、少しハードルが高そうなイメージがありましたが、自販機の設置をするのはわり簡単です。管理会社さんを通して自販機の業者さんに設置を依頼して、「自動販売機設置契約」を結ぶだけですぐに導入できます。
自販機用の配線・配管の工事は全て業者さんの負担でやってくれるので、敷地内で大体どこに置きたいかを決める以外には、特に何もやることはありません。自販機の破損・商品の盗難・第三者に健康被害を与えた場合なども、業者さんの責任となっていて、商品の補充と販売数量の確認なども、全て業者さん任せでOKです。
商品の価格と販売手数料ですが、契約した当時、自販機の商品の販売価格は缶が1本120円、ペットボトル1本150円という設定でした。こちらに入る販売手数料は各商品の5分の1程度となります。
毎月の収支は?
4~6月・9~11月の電気代の平均は約3,000円で、真夏と真冬は電気代が5,000円を超えることがあります。昨年8月の例をお見せすると、収入(販売手数料)の約6,600円に対し、電気代が約5,400円発生しているます。この月は儲けは1,200円出ましたが、たまに電気代が100~200円程度飛び出る月もありますので、真夏と真冬に出る儲けは、この数か月分の小さな赤字を消したら、ほとんど何も残りません。
売上改善のために値下げも検討しましたが、これ以上単価を下げると販売手数料がほとんど入らなくなるため、単純に電気代が掛かって終わるだけとのことで、断念しました(例えば、客寄せに1~2種類を100円以下で売ると、手数料が入らないどころかマイナスになってしまうそうで)。自販機の場合、価格変更だけで収支を改善させるのは難しそうです。
結果このように、駅からだいぶ離れた不便なエリアで自販機設置を試してみたところ、ほとんど儲けを出すことはできませんでした。ですが、現在のところ、大きな赤字は出ていないため、当面はここに置き続ける予定です。
売上の大半は入居者の方の利用からのようなので、自販機の設置は、長く住んでもらうための入居者サービス程度に考えておくのがよいかもしれません。