オリジナルのマリッジリングは、ネットの通販もしくは御徒町の店先に出ている純プラチナのリングと天然のカラーダイヤモンド(もちろん透明のダイヤでもOKです)を組み合わせて、簡単に製作することができます。
先日お見せしたペンダントに続き、今回も御徒町の工房で作成してもらったリング(プラチナの地金に、左からブルー⇒イエロー⇒ピンクのダイヤを埋め込み)をご紹介します。
(薄いですが、透明(白)のダイヤでないことは分かるかと思います)
材料:
まずリングについては、御徒町の駅前などに3店舗ある株式会社リューツウさんで仕入れています。リングの形状は、ダイヤが目立ってくれる甲丸タイプ(*捻りや彫り込みなどファンシーな細工は一切なしのシンプルなもの)で、重さは約5g前後、リング幅は約3㎜あります。リング幅が細い2㎜くらいのものにもダイヤモンドを留めることは可能ですが、なるべく3㎜くらいの太さがあったほうが、留める石が安定します。
最近店頭に出ているプラチナリングの純度は90%(Pt900)のものが主流で、純プラチナリングの在庫は少ないため、純プラチナ素材が欲しい場合、とりあえず自分の指のサイズに近くて在庫があるものを購入してしまうのがおすすめです。多少サイズが合わなくても、2~3サイズ大きくする/小さくするの直しは割と簡単に可能です。どこの店頭でも見つからない場合は、ネットの通販で、例えば京都ジュエリー工房さんなどで売られている純プラチナリングを、購入して使うことも十分に可能です。リング自体の価格は、御徒町の店舗でも通販でも大体45,000~55,000円くらいで、購入するときには、刻印などは一切入れず、とにかくリング本体のみを購入します。
リングに留める天然のカラーダイヤモンドについてですが、こちらも同じく御徒町にあるアイン・インターナショナルさんから仕入れます。今回は、ブルー、イエロー、ピンクの3種のカラーダイヤモンドを4石ずつ留めていますが、天然のメレ(0.1カラット以下の小さめのもの)のブルーダイヤモンドはそれぞれ0.01カラット前後の重さで価格は1石あたり8,000円前後、薄い色で統一したい場合は、1石4,000円で買えます。イエローは安く(*透明のダイヤよりも安い)、1石当たり700円程度で、ピンクも1石2,000~3,000円程度で購入できます。
放射線などによる加熱処理をしていない天然のブルーダイヤは1石でもかなり高いように見えますが、例えば銀座の有名店などで留めてもらう場合、1石当たり5万円からと言われるので(*しかも、ほとんどのお店では、店員さんが天然ブルーダイヤを一度も目にしたことはなく、入手経路もないので、やっと見つけた2,3店舗で出た最低価格がこの金額です…)、アイン・インターナショナルさんの販売価格は格安です。ピンクダイヤも銀座のお店では1石当たり2~3万円近くするので、こちらのお店で仕入れれば、リングの製作費を実に30万円近くも抑えることができます。
工房にて製作・約1週間程度で完成:
材料がそろったところで、すぐ近くにあって、いつもお世話になっているGOSHOさん(ジュエリーガラの2F)工房に持っていきます。
こちらの工房にて、まず爪で留めるダイヤの色の並びを決めて、刻印は何をレーザーで刻んでもらうかを指定して、あとは職人さんに約1週間程度(繁忙期は10日近く)で加工してもらいます。
さて、ここまで製作費合計は、リング本体50,000円+天然ブルーダイヤ4つで16,000円+天然イエローとピンクの計8つで12,000円+爪止め作業12石分で6,000円+レーザー文字入れ3,000円+サイズ直し2サイズdownで3,000円と合計9万円前後となります。
前述のとおり、これと同じものを有名店でオーダーしようとすると、材料費だけで30万円以上高くなります。銀座あたりで、ここまで「天然カラー」「純」にこだわって製作してもらうと、リング一本当たり40万円から~となります。
有名店で買うものには、ブランドの価値がありますが、御徒町で製作するリングも品質的にはそれらに全く劣ったりしません(ブランド店もこの町にある工房に加工作業を依頼しているので、クオリティは同じです)。
自分のこだわりを詰めたオリジナルのマリッジリングを手に入れたい場合は、御徒町を回って材料入手・製作依頼するのがおすすめです。
アインさんも、Goshoさんも、それぞれ銀座に商品を卸しているので、「たまには銀座のお店などでも買ってあげてください」と言われてしまいますが、もちろん買うことはあります。ブランド品にはブランド品の良さというものがありますので、次回はTiffany & Co.のエンゲージリング:ティファニー® セッティングについてお話ししたいと思います。