自分でデザインしたジュエリーの製作は、ハードルの高いものと思われるかもしれませんが、実はそれほど難しくはありません。今回は、天然カラーダイヤモンドと純プラチナを使って最近作成してもらったペンダントをご紹介します。
真ん中のヘソのような透明のダイヤは内包物を含んでいるため若干黒く濁って見えますが、3.12カラットの大きめのダイヤを使っています。また、小さなダイヤ10粒ずつの3列のラインが、それぞれ微妙に色がちがうのが見えますでしょうか? 左から、ブルー⇒イエロー⇒ピンクの並びで、ちょっとしたアクセントになっています。透明のダイヤモンドとは少しちがった輝きを見せてくれます。台座として使っているプラチナの地金とネックレスもそれ自体が光を強く反射する金属で、ダイヤモンドとも相性が良く、相乗効果で輝きををさらに引き立ててくれます。
材料は、
純プラチナを40gほど使い、天然のブルーメレダイヤ10石・イエローメレダイヤ10石・ピンクメレダイヤ10石、ルシーダカット(角を削った正方形のようなもの)の0.2ctダイヤ、ラウンドブリリアントカットの0.23ctのダイヤ4石・0.31ctのダイヤ、そして真ん中にIカラー(若干白もしくは黒く濁った色)ながら3.12ctの大粒ダイヤ。純プラチナのネックレス50cmサイズで15g前後。透明のダイヤは全てDカラー(最高の透明度)、トリプルエクセレント(カット・左右対称性・磨き、の3要素がそれぞれExcellent評価)・ハート&キューピッド(ダイヤを上/下から特別な光で当てるスコープを通して見ると、ハート型・矢じり型の模様が見れる)の最高品質で、クラリティ(ダイヤの中にゴミのような内包物があるかないか)もVVS1かIFという最高レベルの綺麗さです。これらは本来は婚約指輪等に使われるものです。
つづいて、材料仕入れ先ですが、
天然のメレ(0.1ct以下の極小サイズ)ブルー/イエロー/ピンクの3色のカラーダイヤモンドは、御徒町にあるアイン・インターナショナルさんから購入しています。カラーダイヤの多くは加熱処理で人工的に色を付けていますが、ここで売られているものは確かに天然のブルーです。純プラチナの地金については、同じく御徒町にあり、いつも製作をお願いしている工房のGOSHOさん(ジュエリーガラ御徒町本店の2F)に用意してもらいます。純プラチナのネックレスは、ネットでベルーナの通販が数種類扱っており、男性でも使える太目の喜平タイプを見つけて購入しました。50cm以上かつ10g以上のものであれば、十分な力強さを見せてくれるので、男性用に転用が可能です。
デザインについては、
基本的に自分で「大体こんな感じで作成をお願いしたい」と大雑把な絵(正面と断面図)を描いて、材料と共に工房に持ち込む形でOKです。あとは店長さんとの打ち合わせで、石の留め方、刻印のフォントやメッセージ内容、角の仕上げ方法などを確認して、デザイン通りでは加工が難しそうな個所については代案を出してもらって(*職人さんたちはとても腕が良く、基本的にどんな複雑な形ものでも作成してくれます。ただし、形によっては接合部分が弱くなってしまう部分も出てくるため、衝撃などからの破損を防ぐために、少しデザインの修正を提案されるかもしれません)については代案を出してもらい、製作に入ります。納期は約1か月程度で製作してくれます。具体的なデザイン画がなくても全く心配はありません。店長さんに、どのようなものを作ってほしいか伝えるだけで、そのイメージを画に起こしてデザインを提案してくれます。
前述のアイン・インターナショナルさんやGOSHOさんには、15年近くお世話になっていますが、材料の調達から工房での実際の製作まで、この町の中で全てが完結しますので、オリジナルのダイヤモンド×プラチナのジュエリー製作には御徒町がおススメです。 他のところよりもはるかに安価で質が高い(*今回中心部に使った3カラットの大粒ダイヤも、50~60万円で買えてしまいます)、自分だけのジュエリーを手に入れることができます。
この記事へのコメントはありません。